はじめに
タイトルに尽きる。正直みんな、どう思ってる? というのがこの記事の趣旨だ。いちおう私の属性を記しておくと、20代男性、大学生である。通っている大学が芸術方面ということもあるので、こういう感想になるのかもしれない。にしたって生成AIの画像はダサいと思うのだが、いかがだろうか。
事の発端は私の働いているボードゲームカフェの店長が、公式サイトや社内のマニュアルなどに生成AIの画像を使い始めたことである。マニュアルに関しては、画像があることで確かにわかりやすさや伝わりやすさが向上している感じもする。しかし情報量の多さと言うか、「それ画像にする必要ある?」みたいなことまで画像にされてしまっているので結局何が言いたいのかがわかりづらくなっている気もする。そして公式サイトの画像だが、こちらはイラストではなく写真をAIで作っているため悪質である。店舗イメージを伝えやすかったり、肖像権侵害を回避できたり(とはいえ生成元になった写真はいいのか? という問題はある)とメリットはわかる。しかし店内の構造が全く別のものになっていることはいただけない。偽証罪ではないか。同じ画像を公式インスタグラムの投稿にも使っていたが、いいね数は納得の「6」。そりゃそうだろう。偽物だとわかる画像に人はいいねをつけたりしない(反対にスタッフが作成したAI不使用の動画はいいね数40近くと頑張っていた)。
なにより、AI使用には地球温暖化のリスクが高い。一枚の画像を生成するだけでスマホ充電一回分の電力を使うらしい。そういう思想を私が持っていることもあってこの話題には敏感なのだが、それは別にしてもやはり「生成AIの画像はダサい」気がする。なぜだろうか?
AI画像はAI画像だと気づかれやすい
おそらくこれが大きいのだろう。AIで生成した画像は「あ、これAIだな」と気づかれやすい。AIだとわかれば、あまり労力をかけずに作ったのだろう、という「手抜き感」を人は感じてしまうのである。
ただ、これに関しては技術の問題でもあるので未来には解決されるのかもしれない。解決されたとて、「騙された」という感情を生み出してしまうおそれがあるが、今後はどうなるだろうか。技術が進歩する以前に、地球は人が住めなくなるくらい熱されている可能性もあるのだが。
AIだとバレないAI生成物
もうすでに、AIだとバレにくいAI生成物が世の中には蔓延っている。それが、動画である。インスタグラムのリール投稿や、YoutubeShortなんかに多い。少し古めの画質でノイズが走っており、海外の出来事だと称してセンシティブな話題をテーマにしている、というのが特徴だ。
私が発見したのは「アメリカで少年犯罪を犯した子供が懲役100年の刑罰を食らった」という物だった。判決が下され泣き叫ぶ子供の映像である。裏を取ろうと思い動画タイトルを検索にかけると、その投稿しかヒットしなかった。もし本当にあった出来事なら、ニュース記事になっているはずである。映像があるのならなおさらだ。それがないということ、そしてコメント欄にあった「映像のこの部分が不自然だからAI」という指摘を読んでようやく、その映像がAI生成物だと気づくことができた。
さて、ここで議題にしたいのは「なぜその映像はAIだとわかりにくかったのか」ということである。私は、「映像が古めかしかったから」ということが大きいと考えている。古い映像特有の画質の粗さが、AI生成物特有の「人間の顔」の特徴をぼかし、わかりにくくしているのである。反対にAI生成物だとわかりやすい画像の「人間の顔」は、まだ不気味の谷を越えられていない感じがする。みんな同じ張り付いた笑顔。あれ、気持ち悪くないか?
おわりに
少し愚痴っぽくなってしまった。バイト先のような身内にAIを使われると「勘弁してくれ」と思ってしまう。母が使っていた時もそうだった。水を大量に使うということを伝えるとさすがに私の前でAIを使うことはなくなったのだが。
インスタグラムへの投稿の伸びなさなどから店長が懲りるといいのだが、前に働いていたスーパーの店長は未だに懲りずにAI生成画像を投稿し続けているので期待はしない。指先一本で画像が生成できるあの全能感が、人を狂わせてしまうのだろう。絵を描いたことのある人ならわかると思うが、一枚の絵を満足いくように完成させるということは非常に難しい。だから、画像や映像はその価値を重んじられるべきなのだが、現在のように手軽に(と言っても資源を無駄にはしているのだが)画像を生成できてしまう世の中では分断が深まるばかりだろう。いい加減、技術一辺倒の価値観がもう少し薄まっていくとよいのだが。